Contents
ホームグリーンテラピーとは
ホームグリーンテラピーは4つの療法(アロマテラピー・グリーンセラピー・フードテラピー・アートセラピー)を用いて
五感を刺激し、脳を活性化して自身の持つ自然治癒力を高め生活習慣病や認知症、未病を予防するホームケアです。
~健康寿命とホメオスタシス~
健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生活できる期間(健康寿命)を延ばすためには、
生活習慣病や認知症、などに罹らないよう日常的な予防が大切と言われています。
ホームグリーンテラピーを生活に取り入れることによって、
植物と意識的に関わることが体調不良のきっかけとなるストレスを緩和軽減し、
ホメオスタシス(恒常性)[1]に働きかけて体調を元の状態に戻すことにつなげていきます。
健康寿命を伸ばし、日々の生活を楽しく心豊かに過ごせるように生活の中で4つの療法を
無理なく取り入れられるアイデアを発信していきます。
~五感を刺激する~
脳が活性化されると記憶力や判断力、集中力など、本来の脳の能力が発揮され、認知症リスクが減少するといわれています。
また、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が減少すると人や物への興味関心がなくなり、
イライラや気分の落ち込みが生じやすくなり、睡眠障害やうつ病などを引き起こしてしまします。
五感を刺激することで神経伝達物質が増え、心身ともに健康な生活が送れるようになるのです。
Image by hainguyenrp from Pixabay
ホームグリーンテラピーは植物を育て、育てた植物を様々な形で生活に取り入れることで五感を刺激することができます。
~植物の力を生活に取り入れる~
ホームグリーンテラピーは、自分で育てた植物を食事に取り入れたり、
お掃除にかつようしたりと日々の生活の中で利用していきます。
難しいことはなく「植物を育てる」「植物の力を活用する」ことを意識的に行うことがホームグリーンテラピーです。
ホームグリーンテラピーと4つの療法
~ホームグリーンテラピーの4つの療法~
ホームグリーンテラピーは、アロマテラピー・フードテラピー・グリーンセラピー・アートセラピーの4つの療法からなるホームケアです。
植物を育て、生活に取り入れる一連の作業が五感を刺激し脳の活性化に繋がります。
【アロマテラピー】
嗅覚は五感の中で唯一大脳辺縁系に直接香りの情報を届けます。
花やハーブの香りは神経伝達によって自律神経系や内分泌系、免疫系に影響を与え、免疫力を高めたり
自律神経のバランスを整えることに繋がります。
ホームグリーンテラピーでは、エッセンシャルオイルを使ったアロマテラピーの簡単で実用的な使い方や
植物を育てながら香りを楽しむ方法をお伝えいたします。
Photo by virginia lackinger on Unsplash
【グリーンセラピー】
本来、園芸療法とは園芸療法士が計画的に動作体験と感覚体験と相互作用で進行する活動を言いますが
ホームグリーンテラピーでは、各自が育てやすい植物を選び「育てる」という日々の身体活動から心身の回復や
生活不活発病の予防に繋げていきます。
植物を植え、育てることの中で育まれる責任感や充実感、達成感が精神的なストレスを軽減します。
育てている植物の数や種類にもよりますが、日々の水やりなどの植物のメンテナンスは思っているよりも労力を使います。
植物のメンテナンスは「見て」「触って」観察することから始まり、腕を伸ばして枝を切ったり、屈んで鉢を動かしたりと
頭も身体も使いながら植物が成長するのを助け育てることで心身にとって良い効果が期待できます。
1日の中の少しの時間、ぜひ植物と向き合ってみてください。
【アートセラピー】
ハーブでリースを作る、石鹸を作る、絵を描く、写真を撮るなど・・・
ホームグリーンセラピーで行うアートセラピーは、自らが育てた植物を使って生活を豊かにするアイテムを作る作業を通して、
感じ、考え、工夫し、作り上げることにより達成感を感じ、脳に刺激を与えます。
アートセラピーは、感性を使ってなにかを形にすることで単調だった日常生活に潤いや活気を与え、
心の問題の原因となるストレス緩和や認知症予防に繋がります。
Photo by Anna Kolosyuk on Unsplash
【フードセラピー】
本来の食事療法は、疾病や体質に合わせて病気の治療をサポートするためのものですが、
ホームグリーンテラピーでは治療を目的とするものでなく、自ら育てた植物を使って料理をしたり、
庭やテラスなどで植物を見ながら友人や家族と楽しく食事をすることを通して認知予防や心身の回復に繋げていきます。
また、和漢膳のレシピを取り入れ、日本人に馴染みのある日本の和ハーブ(紫蘇や生姜など)や
季節のお野菜の使い方をご紹介し日常的に取り入れやすくしています。
Photo by Luisa Brimble on Unsplash
自分の育てたハーブや野菜がお料理だけではなく、どんなことに使えるかを考えながら育てるのも楽しみの一つです。
植物を楽しく、美味しく活用しながら無理なく健康的な生活を目指しましょう。
~家でできるセルフケア~
コロナ禍より、行動の自由が制限され人々の価値観も大きく変わりました。
ベランピングやガーデニングといった自然を自宅で楽しむ方々も増えており「モノ」(物質的な豊かさ)よりも
「暮らし方」や「健康」といった精神的な豊かさを求める人も多くなりました。
ホームグリーンテラピーは、『植物を育てる(グリーンセラピー)』『花や葉の香りを楽しむ(アロマテラピー)』
『育てた植物を使って作る、描く(アートセラピー)』『育てた植物を食卓で使う(フードセラピー)』など、
植物を育てながら五感を刺激できるセラピーとして今の暮らしにも無理なく取り入れられるセルフケアです。
家族や友人などと一緒にはじめ、自分たちで育てた様々なハーブをもちより食事をしたり、
アロマクラフトを作ったりするのも楽しいと思いますし、ホームグリーンテラピーを通して様々な人と情報交換しながら、
自分にあった植物の活用方法をみつけるのも楽しいものです。
笑顔を増やすホームグリーンテラピーを楽しんでみてください。
[1] ホメオスタシスとは、一定の状態を維持しようとする身体の機能