二十四節気【夏至】6月21日~7月6日(2025年)
陽が極まる季節、心を穏やかに保つセルフケア
「夏至(げし)」は、一年のうちで最も昼の時間が長くなる日です。2025年の夏至は6月」25日にあたります。太陽が最も高く昇り、自然界は陽気に満ち、生命力がピークを迎える時期です。一方で、暑さや湿気で体調を崩しやすくもあるため、季節に応じたケアが大切です。東洋医学の知恵や旬の食材を取り入れ、心身を整えていきましょう。
陰陽のバランスを意識しましょう
東洋医学では、夏至の時期は「心(しん)」の働きが活発になると考えられています。心は、精神や意識、血の巡りとも関係が深く、興奮しやすく不安定になりがちです。
この時期は「陽盛陰消(ようせいいんしょう)」陽気が極まり、陰が減少し始めるタイミングでもあります。
◆身体を整えるポイント◆
・涼を取り入れて、熱をこもらせない:冷たい飲食に頼り過ぎず、身体を内側から冷ましましょう。
・早寝早起きで身体のリズムを整える。
・心を穏やかに保つ:緑を見る、深呼吸、瞑想などで気持ちを鎮める。
・汗のかきすぎには注意:過剰な発汗は「気」を消耗しやすく、だるさの原因になります。
Katharina N.によるPixabayからの画像
水分ケアも食からはじまる
夏至の頃は、苦味・渋味のある食材が体にやさしく働きます。熱を取り、余分な湿を排出する食材を積極的に取り入れましょう。
◆おすすめの食材◆
・ゴーヤ、セロリ、きゅうり、冬瓜、とうもろこし
・緑豆、枝豆、豆腐
・しそ・みょうが、しょうが
・すいか、メロン、梅干し
冬瓜ととうもろこしのスープ ~優しい味わいの滋養スープ~
材料:冬瓜…300g(皮・種を除いて一口大に切る) とうもろこし…1本(実をそぎ落とす)鶏ささみ…1~2本(むね肉、もも肉でも◎)
枝豆…1/2カップ 生姜…薄切り2~3枚 水…600~700ml 酒…大さじ1 塩…適宜
- 鶏ささみは筋をとり、酒をふって5分ほど置いてから沸騰したお湯で軽く茹でておく。粗熱が取れたら手で裂いておく。
- 鍋に冬瓜、生姜、水、酒を入れ、中火で煮る。沸騰したら弱火にして、冬瓜が透き通るまで10~15分煮る。
- 冬瓜がやわらかくなったらとうもろこし、枝豆、ささみを加え、さらに5分ほど煮る。
- 塩で味をととのえる。
- 器に盛りつけて完成!
体にこもった熱を冷まし、余分な水分を排出する。胃腸にもやさしいレシピです。
Tomáš DohnalによるPixabayからの画像
五感で涼を感じるライフスタイル
◆自然に寄り添う生活のヒント◆
夏至の季節は「光」と「熱」のエネルギーに満ちています。この時期に自然のリズムを感じることで、心身の調和を保つことができます。
・朝の光を浴びて、体内時計をリセット
・日中は外出を控え、涼しい室内で休息を。
・寝具や衣類は通気性のよい素材(麻や綿)を使用
・夏の草花や香り(ミント、レモングラス)を生活に取り入れる
小さなプランターでも、日々の癒しと自然との繋がりを感じられます。
congerdesignによるPixabayからの画像
自然のリズムで暮らしをととのえる
自然と調和しながら季節を楽しむことが、心と体の健康を育てます。
今年の夏至は、少し立ち止まって、自然とのリズムに耳を澄ませてみませんか?