二十四節気【穀雨】4月20日~5月4日(2025年)
心身のバランスを整える健康的な暮らし
「穀雨(こくう)」は二十四節気のひとつで、春の終わり、4月の下旬頃にあたります。
「百穀を潤す雨」と言われ、穀物の成長を助ける恵みの雨が降る時期です。草木が一層勢いを増し、田畑に命が宿るこの時期、
わたしたちの体も春の陽気に影響されやすくなります。
春の養生ポイント
東洋医学では、春は「肝」*の働きが活発になる季節。気の巡りを整えることで心と体のバランスが保たれます。
ストレスをためず、軽い運動や深呼吸で気を流すことで気を流すことが大切です。また、旬の食材である筍(たけのこ)や春キャベツ、菜の花などは
肝の働きを助け、デトックス効果も期待できます。
また、穀雨の頃は湿度が高くなりはじめ、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる余分な湿気が胃腸に負担をかけやすいとされます。
消化のよい温かい食事で胃腸を守りましょう。
Larisa KoshkinaによるPixabayからの画像
春の食材で巡りとデトックス
この時期におすすめの食材は、たけのこ・春キャベツ・菜の花など、春の恵みを感じる旬野菜たち。
特にたけのこには、「清熱」「利尿」「デトックス」の働きがあり、体内に溜まった老廃物を外へ出すサポートをしてくれます。
また、パクチーや香味野菜など香りの強いものは、「気」を巡らせ、心身をすっきりと整えてくれます。
◆おすすめのお茶◆
はと麦茶(むくみ・美肌対策) 黒豆茶(腸内環境・巡り改善)
春のデトックスサラダ~たけのことパクチーのエスニック風~
材料:茹でたけのこ(細切り)…100g パクチー(ざく切り)…ひとつかみ ごま油…小さじ2
ナンプラー小さじ1~2(お好みで調整) 塩…少々 黒こしょう…少々
- 茹でたけのこを細切りにし、パクチーと一緒にボウルに入れる。
- ごま油とナンプラーを回しかけ、塩こしょうで味を調える。
- 軽く和えて器に盛れば完成!
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自然に寄り添う暮らしを
自然のリズムに寄り添いながら、穏やかに季節を楽しんでみてください。
例えば、朝日を浴びて一日のリズムを整える、旬の食材を積極的に取り入れる、気温や湿度に合わせて衣類を調整するなど、小さなことからでも
自然との調和は始められます。
また、雨音に耳を傾けながらゆっくりお茶を飲むなど、五感で季節を感じる時間も大切にしましょう。
そうした積み重ねが、心身の安定と健やかさにつながってきます。
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心静かに、芽吹きを見守る季節
春の終わりを迎える「穀雨」は、自然と調和しながら自分自身の巡りを整える時期。
慌ただしい毎日の中でも、雨の静けさや芽吹きのエネルギーに意識を向けてみましょう。
ゆったりとした気持ちで、心身のメンテナンスをすることが、初夏に向けた軽やかな準備になります。