二十四節気【雨水】2月19日~3月5日(2025年)
心と体を整える春の準備
2月18日頃は、二十四節気の「雨水(うすい)」にあたります。
雪が雨へと変わり、大地が少しずつ潤いを取り戻す季節。草木も芽吹きの準備をはじめ、春の訪れを感じさせる節目となります。
ですが、季節の変わり目は体調や気分が不安定になりがち。無理をせず、自分自身を労わる時期でもあります。
肝と春の関係
春は五臓のうち「肝(かん)」の働きが盛んになる季節です。
「肝」は血の流れや感情の調整、解毒などを司る重要な臓器で、春の変化に対応する鍵となります。
うまくケアできないと、イライラしたり、気分の浮き沈みを感じやすくなります。
春を心地よく迎えるためには「肝」を整える生活がたいせつです。
肝を養う春の食材
*酸味:レモン、梅干し、黒酢などは、肝の動きをスムーズに整えてくれます
*春の緑野菜:菜の花、ほうれん草、小松菜などは解毒作用を助けてくれます。
食事の中にこれらを無理なく取り入れて、内側から季節の変化に寄り添いましょう。
養生レシピ☆菜の花としらすのレモン和え
材料:菜の花…一束・しらす…大さじ2・レモン汁…大さじ1・しょうゆ…小さじ1・ごま油…小さじ1
- 菜の花はさっと茹でて冷水にとり、水気を絞って3㎝に切る
- ボウルに菜の花、しらす、レモン汁、しょうゆ、ごま油を入れて和える
- 器に盛りつけて完成!
春のデトックスを意識して、食事から元気に過ごしましょう。
心のケアも忘れずに
肝は「怒り」の感情と関係が深いとされています。ストレスを溜め込み過ぎず、リラックスできる時間を持つことが肝臓の健康に繋がります。
アロマやハーブティーを取り入れたり、自然の中で深呼吸をするのもおすすめです。
春に向けて、肝を労わりながら心身のバランンスを整え、健やかな毎日を過ごしましょう。
*五臓とは「肝・心・脾・肺・腎」のことで、東洋医学で体の働きを示す概念。バランスを整えることで維持されます。
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春に向かう心と体のリズムを整えて
春は、身体と心が目覚め始める季節。
けれど、急な変化に戸惑いやすい時期でもあります。
東洋医学の知恵を暮らしに取り入れながら、「肝」を優しく整え、軽やかに春を迎える準備をしていきましょう。
小さな変化に耳を傾ける日々が、心地よい毎日をつくってくれます。