Contents
~グリーン&スマイル リングプロジェクト~
グリーン&スマイルリングプロジェクト
グリーン&スマイルリングプロジェクトとはホームグリーンテラピーの活動を通して健康寿命を延ばし生活に笑顔を増やすこと、
そして、ホームグリーンテラピーの普及活動で人と植物の輪を広げ、地域とコミュニティの発展をめざすプロジェクトです。
Image by Henning Westerkamp from Pixabay
活動のメインとなるのが「植物を育てること」
植物を育てながら、4つの療法で五感を刺激し、健康維持や未病の予防につなげていくのがホームグリーンテラピーです。
種や苗を植え、生長する花や葉を五感で楽しむことで脳が活性化され、健康寿命を伸ばし
未病の予防やQOL(Quality Of Life)の向上に繋がります。
また、家族や仲間と植物の日々の成長の変化に関わることを楽しみ、ホームグリーンテラピーを生活に取り入れることにより
健康的で発展的なコミュニティが作られます。
- 日々の暮らしの中で『植物を育てる』一連の活動(ホームグリーンテラピー)を通して、
生活習慣病や認知症、精神疾患の予防を行い、QOLの向上と健康寿命を延ばすことを目的とするプロジェクトです - グリーンアンドスマイルリングプロジェクト(GASRP)は人と人との繋がりを強化し、
コミュニティと地域の発展を目指します
高齢化社会と健康寿命
~認知症と生活習慣病、精神疾患~
現在私達の暮らしている日本は65歳以上の高齢者人口が、総人口に占める割合の29.1%[1]にもなる『超高齢社会』です。
それに伴い、『認知症』患者数は602万人と高齢者の18%を占めており[2]、糖尿病や高血圧などの『生活習慣病者』は成人人口の16%[3]にも及び、『精神疾患』患者数は2017年度で約419万人[4]となっています。
私達が健康な日常生活を1日でも長く送るためには、認知症や生活習慣病にならないように未病を予防することが大切です。
Image by Peggychoucair from Pixabay
~平均寿命と健康寿命~
医療の発達により平均寿命は【男性:81.4歳】【女性:87.4歳】と伸びていますが健康寿命は
【男性:72.6歳】【女性:75.3歳】です。つまり「健康上の問題で日常生活が制限される期間」が
男性では約9年、女性では約12年あるということになります。
健康寿命と平均寿命の格差が拡大すれば家族や本人の身体的、精神的負担や金銭的負担がかかる期間も長くなります。
この2つの寿命の差を縮め、人々が健康でいられる期間が延びれば、本人や家族の様々な負担もなくなり、生活の質の向上に繋がります。
[1] 総務省統計局
[2] 厚生労働省「平成29年度高齢者社会白書」
[3] 厚生労働省「2017年患者調査の概況」
[4] 厚生労働省「みんなのメンタルヘルス精神疾患データ」
ホームグリーンテラピーとコミュニティ
近年、核家族化が進むなか超高齢化社会となり、高齢者の単独世帯も増加しています。
厚生労働省で行った意識調査では、40歳以上の男女に 「あなたにとって、老後に不安が感じられるものは何ですか」との質問に、
「健康上 の問題(73.6%)」が最も多く、次いで「経済上の問題(60.9%)」、「生きがいの問題 (23.1%)」、「住まい・生活上の問題(17.6%)」、「家族や地域とのつながりの問題 (10.8%)」[1]となっています。
また、地域社会に人々とのつながりや、支え合いを求めているが日常生活で付き合う機会が少なく顔が見えないため積極的な行動を控える人も少なくないのが現状です。
ホームグリーンテラピーはベランダやテラス、キッチンなど、植物を育てられる少しのスペースがあれば
性別や年齢、運動能力など関係なくだれでも始められるセラピーです。
庭がある地域なら各家庭の庭で、マンションなどの集合住宅が多い地域はキッチンガーデンや近くの畑を借りて行うなど、
コミュニティ毎に地域にあった取り組み方が可能です。
また、共通の話題(ホームグリーンテラピー)を通して情報交換など交流する機会が増えることで知り合いが増え、
地域社会に対する意識も強くなり支え合い活動の活性化にも繋がります。
Photo by Al Kawasa on Unsplash
現在日本は超高齢化社会となり生涯現役社会になりつつあります。
ホームグリーンテラピーの普及が、一人でも多くの人達の笑顔と健康に役立ち、前向きに心豊かな日々を送れますこと、この活動を通してより良いコミュニティが形成され、地域の発展に繋がる事が私達の願いです。
[1] 厚生労働省「高齢期の暮らし、地域の支え合い、健康づくり、介護予防、就労に関する意識」